feat.鱒 フィーチャリング トラウト
feat.鱒 フィーチャリング トラウト
個性派ルアーフリークが移住者目線で迫るTrout Paradise北海道のリアル
実用
喜島 進 様
●仕様
サイズ:B5変型
頁 数:160頁
印 刷:オフセット印刷、オールカラー
製 本:ソフトカバー
発行日:2021年6月10日
発 行:Northern Pika
定 価:2,970円(税込)
ISBN:978-4-89390-182-8

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釣りが人気沸騰中!
今だからこそ、手に取ってもらいたい一冊

主役は、北海道に棲む美しきトラウトたち。鱒釣りの魅力がギュッと詰まった、渾身の一冊!

息を呑むほどに美しい鱒たちのありのまま姿を、臨場感あふれるカラー写真で忠実に再現するとともに、今まで紹介されることがなかった知られざる鱒たちの素性を、グイッと深掘り。読みやすさとの両立を図りながら、トラウトフィッシングシーンに新風を吹き込む独創性をとことん追求しました。鱒釣りのエキスパートはもちろん、ビギナーの方にも気軽に読んでもらえる、そんなスマートなガイドブックに仕上がっています。北海道トラウトフィッシングマップ&北海道鱒釣りカレンダーを掲載

feat.鱒 本文P12-13水辺のカムイイトウ

feat.鱒 本文P112-113特別講座「青いイワナ」はこうやって釣る

feat.鱒 本文P140-141NATURE OF HOKKAIDO、写真集

本書の特徴

  1. 幻の魚イトウ、青いイワナなど、これまで誰も目にしたことがなかった鱒たちの貴重なショットが満載。
  2. 北の大地、北海道でしか味わえない鱒釣りの魅力を、よそ者ならではの斬新な切り口で深掘り。
  3. 簡単な用語解説付きで、入門したての釣りガールや学生アングラーも、楽しく読める工夫が充実。

 

著者

喜島 進(きじま すすむ) 様
北海道在住。東京生まれ東京育ちの移住者。東京理科大学卒業。10代の頃からルアーフィッシングに没頭し、今も暇を見つけては川や湖を徘徊する日々が続く。型にハマらない個性的なスタイルが特徴で、本質的な釣りの面白さを常に探求。鱒を愛するすべての老若男女をリスペクトし、特に最近は、ビギナーと美しき鱒をマッチングすることに生きがいを感じている。
ウェブサイト https://nakiusagi.hokkaido.jp
フィッシングブログ https://troutparadise-hokkaido.com/

 

制作メモ

著者がとことんこだわったのは鱒の本物の色。制作側(デザイナー・編集者・印刷オペレーター等)が再現させるため、デザイナーによる写真の色補正はもちろん、印刷では高精細印刷を採用し、色調整のために印刷機の回転数を落とし……。すると水の透明度や魚の模様のグラデーションが目を見張るくらい変わった。皆、惚れ惚れ。著者と制作、出版社が一丸となって取り組んだ本づくりでした。

feat.鱒 刷り出しの様子
刷り出し(250線の高精細印刷)

feat.鱒 本機色校正の様子
本機色校正

feat.鱒
著者の喜島進氏とデザイナーの金子英夫氏が気になるページを細かくチェック

feat.鱒

ハイデルベルグ4色機&オペレーター島田

制作:テンテツキ(金子英夫)、音楽: Voyage、ミュージシャン: @iksonmusic/InShot

 

刷り出しの立ち合いの時に、
撮ってもらったオペレーター島田の姿。

島田に限らずだが、ファクトリー(工場)は、黒子となって本づくりを支えてくれている。
その島田に、印刷で一番難しい作業は? と聞くと濃度を決めることだとか。
用紙の種類によって色の出方が違ったりするので、印刷途中に用紙を抜き、ルーペでカラーバーを見ながら手で濃度調整していく。
ちなみに、今回の高精細印刷では、網点がしっかりのせることに気をつかったとか。
のり方によっては、スカスカになったり、色の配色のバランスが崩れたり……。
機械のコンディション管理も含め、繊細な仕事となったそうだ。
何が言いたいかといえば、良い刷りは、機械を動かすオペレーターの目と感性と経験が決め手となる。

またもう一人、制作の良きアドバイザーとして頼りになるのが工場長。
高精細にするのにあたり、お客様、デザイナー、編集者だけでなく、工場長も参加して、印刷の進め方を決めていった。
ちなみに、高精細印刷にしたのは、著者の提案だった。(著者の判断は正しかった!)
この本について工場長に聞くと、「一般的の印刷では高精細印刷は選ばない。この印刷は、奥行きや立体感、グラデーションなどを出すには向いているが、網点が小さい分、写真のアラが出てしまうことがある」と言いつつ「今回は、著者が印刷に求めていたポイントと、提供してくれた写真が高精細印刷の条件に適合していたため踏み切れました。良い仕事をさせていただき、ありがたかったです」。

じつは工場には、製版、製本・加工、発送などの各工程に、まだまだ黒子として本づくりを支えてくれている仲間はたくさんいる。
またの機会に、ぜひとも紹介したい!

 

【お客様ヴォイス】

ココなら、と思えた3社に絞り込んで、ことこと舎に決めました!

著者 喜島 進様

幼少期から、鱒とは切っても切り離せない日常を過ごしてきた私にとって、鱒釣りは自らの人生そのもの。そんな背景もあって、アラフォー世代に突入した頃から、自分なりのやり方で、鱒釣りの魅力を次世代に向けてしっかりと発信していきたいと強く思うようになりました。そこで、最初にはじめたのがブログを書くこと。今、振り返ってみると、ブログに関心を寄せてくださる方が徐々に増えてきたことをきっかけとして、だんだんと「本の出版」を意識するようになっていった気がしています。
ところが、コトはそう簡単ではありませんでした。自費出版に関するあれこれをインターネットで調べてみたものの、アンテナに引っかかってくる情報は、どれもネガティブなものばかり。「せっかく高いお金を出して本を出版しても、ぜんぜん売れなかった」とか、「自費出版なのに、売れ残った本を全部有償で買い取らされた」とか……。出版説明会のようなものにも何度か参加してみたのですが、結局、自費出版に対する悪いイメージを払拭するには至らず、本を出版する計画は、暗礁に乗り上げてしまうことになったのでした。
ただ、悶々とした時間を過ごす中でも、ひとつだけ、見逃すことのできない“気づき”があったんですね。それは、なにも自費出版という仕組み自体が悪いわけじゃない。「自分のイメージどおりの本がつくれる」という意味では、むしろ自費出版の仕組みこそが、自分ともっとも相性がいいのではないだろうか、と。ならば、もし、本気で魅力的な本をつくり、真剣に本を売ろうとしてくれる出版社に出逢うことができたなら、思い切って一歩前に足を踏み出してみる価値はあるかもしれない。そう、思い至ったんです。
そこから私は、自費出版を手掛ける出版社を徹底的に調べ上げ、ココなら、と思えた3社に絞り込んで、本づくりの進め方や印刷に関することなど、ありったけの質問を担当者の方にぶつけてみました。結果、どの出版社からも誠実な回答をいただけたのですが、最終的には、超面倒くさいクライアントを自認する私に対しても、逃げずに正面から向き合ってくれそうだと思えた「ことこと舎」さんに、本づくりのパートナーになっていただくことをお願いすると決めました。
私の場合、あらあらの原稿は事前に出来上がっていて、さらに掲載する写真の準備もほぼ整っていたのですが、実際に本づくりがスタートし、編集者さん、デザイナーさんとキャッチボールを重ねていくうちに、漠然と描いていた当初のビジョンが、いかに精度の低いものだったかを突き付けられる結果に……。ただこうした経験は、自らが主体的に本づくりに取り組むという行動を起こさない限り、絶対に得ることができないものですし、今、振り返ってみると、本づくりの過程の中からも、学ばせてもらうことが非常に多かったな、と。
完成した本を目の前にしてまず思ったのは、意を決し、本づくりをやってみて本当によかったな、ということ。本の制作に関わってくださったすべての方々の“本気”が、私が目指していたレベルのクオリティーを満たす立派な一冊の本として、ひとつの見える形になったことは、なんとも感慨深かったですね。
ただし、今は本が完成したに過ぎず、私にとっての本づくりは、まだ道半ば。次世代に向けて鱒釣りの魅力をしっかりと伝えていくという当初からの目標に近づくためには、ここから先、本がひとりでも多くの方の目に触れる状況をつくるための努力を継続していかなければならない、とも考えています。
理想とする本づくりのあり方は、自己中心的利他主義の実現。だから、「つくって終わり」「大手書店の棚に並べばOK」といった自己満足だけで、私の本づくりが完結することはありません。よってこれからは、必要としてくださる方のお手元にしっかりと自らの想いを届けられるよう、ことこと舎さんの力もお借りしながら、本の普及に向けた努力を地道に重ねていきたいと思っています。

(2022/02/17更新)