お世話になっている皆さま、名刺交換していただいた皆さまへ
(配信停止・配信のご希望は、hon@kotokotosya.jpまで)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
相変わらず「暑いですね」の挨拶が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。先日『広報みたか』1面下の河村市長コラムに「酷暑の夏の過ごし方」という見出しで、「(前略)街を歩いていて暑くて休みたいと感じたときや、ご自宅のエアコンの使用をためらわれる場合は、近場の『避暑地』として、ぜひ、涼しい公共施設にお立ち寄りください。(後略)」と記されていました。確かに図書館やコミュニティセンターは市内の避暑地ともいえます。本や雑誌を読みながら涼しむのにはとてもいい場所です。(川井信良)
————————————————————
● 道草(4)
●『井の頭公園いきもの図鑑 改訂版』(2刷)紀伊國屋書店様にて先行販売中!
●「井の頭公園いきもの図鑑」と歩く夏休み 自由研究コンテスト開催中!
————————————————————
————————————————————
今号も道草をします。今回は中高生時代の自転車旅行のつづき。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まさかの春の雪だった。寒かったけど、雪景色の静かな西湖湖畔はとてもきれいだった。西湖北側の山のへりに根場(ねんば)という集落があり、乳牛を飼っていることを事前に調べておいた。その牛乳を手に入れようと、飯盒を持って集落に入り、声をかけられそうな家を探していたら、鼻水を垂らした男の子がいたので「牛乳を分けて欲しい」と頼んだら、飯盒に半分入れてくれた。100円だった。早速朝食代わりに温めて飲んだら、温かく「スゲーうまい」となった。
少し落ちついたところで、じゃあ帰るかということになった。雪が心配だったけど予定通り山中湖を見下ろしながら籠坂峠に向かい、そこから小田原方面の海に出ようということになった。明るいうちにどこまで行けるか心配だったけど、その心配より先に恐怖を味わうことになった。すでに薄暗く、籠坂峠からの下り坂は半端がないほど急で、トンネルもあり、そこを大型トラックがクラクションを鳴らしながら自転車すれすれに追い越していくのだ。声には出さなかったけど「ヒェー怖いよー」が長い間続いた。
無事小田原に着いたけど、とにかく行けるところまで行こうぜと、横浜まで来た。疲れた。お腹がすいた。その前に、どこに泊まるかが問題になった。そこに現れたのが小学校。宿直室をこんこんと叩いたら、大学生くらいのお兄さんが出てきたので「高校生です。自転車旅行をしています。体育倉庫で寝かしてくれませんか」と言ったら、「いいよ倉庫なら」と軽く言ってくれた。体育用のマットやドッジボールがゴロゴロ置いてあって真っ直ぐには寝られなかったけど「やったースゲー」と言って眠りについた。
翌日は三鷹に帰る日だけど、千円ほど財布に残っていたので、相談の結果、エイヤッと映画館に入った。ヒッチコック監督の『北北西に進路を取れ』だった。映画館を出たらすでに薄暗く、冷たい北風が吹く多摩川沿いの道を三鷹に急いだ。
なんとか家に着いたら、家族の中で言い争いがあったらしく、空気は最悪。結局スゲー話しをすることはできなかった。
その年の秋、根場集落がニュースに出た。台風26号の大雨で土石流が起き壊滅状態になったのだ。牛乳を分けてくれた強君も死亡者欄に載っていた。(川井信良)
————————————————————
昨年5月に改訂版を発売し、ご好評により在庫切れとなっていました、ぶんしん出版『井の頭公園いきもの図鑑 改訂版』を増刷。現在、東急百貨店吉祥寺店8階の紀伊國屋書店様で先行販売中です。
https://twitter.com/Kino_Kichijoji/status/1679421443015331843
井の頭公園で観察することのできる生きものから約200種を収録。公園散策のお供に、あるいは、お子さんの「あの鳥の名前は?」「この蝶々の名前は?」に答える参考書として、ぜひお手元に。一般の書店様、amazonなどでの販売は10月2日からになります。
吉祥寺エクセルホテル東急様と吉祥寺東急REIホテル様のイベントで『井の頭公園いきもの図鑑 改訂版』をガイドブックとして使用し、井の頭公園内の生きものをテーマとした自由研究作品のコンテストです。入選者には賞品も。
夏休みの思い出に、また自由研究の宿題に、応募してみてはいかがでしょうか。応募期間は9/3(日)まで。
https://www.tokyuhotels.co.jp/kichijoji-r/information/104327/index.html
————————————————————
————————————————————
著:藤井美憲/編集・装丁:小鳥書房/販売:ぶんしん出版/頁数:358ページ/サイズ:180×104×172mm/価格:1,870円(税込)
大学を卒業して、すぐに飛び込んだ児童養護施設という児童福祉の実践現場。著者の体験を通して学んだこと、実践において必要なことなどを平易な言葉で読みやすくまとめました。勉強会などのテキスト資料として、ご活用いただければ幸いです。
https://staging-kotokotosya.site/news/20230803/
https://www.amazon.co.jp/dp/4893902040/
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
アカウントをお持ちの方は「いいね」や「フォロー」お待ちしております
・ブログ(ことこと長屋):http://blog.livedoor.jp/kotokoto_sya/
・Facebook:https://www.facebook.com/kotokotosya/
・X:https://twitter.com/kotokotosya
・note:https://note.com/bunshin_kawai/
・https://staging-kotokotosya.site/
・https://www.bun-shin.co.jp/20211228-2/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■発行元
株式会社 文伸/ぶんしん出版/自費出版専門工房「ことこと舎」
出版事業部
〒181-0012 東京都三鷹市上連雀1-12-17
TEL:0422-60-2211 / FAX:0422-60-2200
▼メールアドレスの変更・配信停止・ご意見・ご感想・お問い合わせ
E-mail:hon@kotokotosya.jp
∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴∵∴
株式会社 文伸 https://www.bun-shin.co.jp/
ことこと舎 https://staging-kotokotosya.site/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼バックナンバー
Vol.1 2021/6/15、Vol.2 2021/7/13、Vol.3 2021/8/17、Vol.4 2021/9/13、Vol.5 2021/10/15、Vol.6 2021/11/16、Vol.7 2021/12/15、Vol.8 2022/1/14、Vol.9 2022/2/15、Vol.10 2022/3/16、Vol.11 2022/4/15、Vol.12 2022/5/16、Vol.13 2022/6/15、Vol.14 2022/7/15、Vol.15 2022/8/26、Vol.16 2022/9/26、Vol.17 2022/10/14、Vol.18 2022/11/18、Vol.19 2022/12/15、Vol.20 2023/1/13、Vol.21 2023/2/16、Vol.22 2023/3/17、Vol.23 2023/4/14、Vol.24 2023/5/17、Vol.25 2023/6/15、Vol.26 2023/8/3